種まき

ごまの種は、ごまの粒だと言うことを知っていますか?前年に収穫したごまの中で特によく育った種を残しておき、次の年にまきます。このように種を買わず自分の畑で種をとり、代々繋いでいくことを「自家採種」といいます。

種を蒔くときは写真のように30センチ間隔で4、5粒くらい撒くそうです...が、自分は適当です。



土かけ

種を撒き終えたら乾燥した土を篩にかけ土をかけていきます。ごまが露出しないよう満遍なくかけます。かけ終えたら手のひらで軽く土を押さえます。最後にたっぷりの水をやりましょう。発芽(1日から2日)までは土が乾かないように水やりをしてください。発芽後は自然の降雨で足りますので、日照り続きでカラカラになるような場合のみ朝水やりをする程度でしょう。




発芽

順調にいけば4,5日で発芽し可愛い若葉が生えてきます。5cmほど伸びるまでそのままにし雑草のみを抜いておきます。この中の一番元気そうな株を残します。どれが元気に育つかな?



間引き

せっかく出た葉も1本に栄養が集中し元気に育つように間引きます。このとき適当に抜いていくと間違って雑草を残し大事な株を抜いてしまわないよう1本1本指で確認しながら抜いていきます。




開花

ごまはあっという間に成長し、気付けば子供から女性の背丈くらいになってしまいます。開花が始まると、薄いピンク色した朝顔のような形の花が咲き、咲いては落ち、咲いては落ち、毎日沢山の蜂たちが受粉をしにやってきます。

受粉が終わると、サヤの中にごまの種が出来るわけです。




刈り取り・乾燥

一番下の鞘が枯れて開いてきたら収穫です。そのままにしておくとどんどん開いていきごまが飛び散ってしまいます。刈り取った鞘は10本くらいで束ねていき、立て掛けて乾燥させていきます。下向きにする場合は下にシートを引かないと開いたごまが全て落ちてしまいます。



追熟

2週間ほど乾燥させると、十分に追熟します。



脱穀

乾燥させたごまは軽く振っただけで、飛び散っていきます。大きめのブルーシートを敷き逆さまに持ったごまを叩き落としていきます。



分別

叩き落としたごまの他に、サヤやゴミ、砂や虫など色々なものが混ざっています。まずは2種類のふるいを使って大きなゴミを分けていき、続いて軽い葉っぱを風で吹き飛ばします。




天日干し・洗いごま

目には見えづらい虫がたくさん付いています。それらを日中天気の良い日に、干して逃していきます。1時間ほど干すと暑さに耐えられない虫たちが一斉に逃げていきます。その後は水で砂や土を洗い流し、ダマにならないよう薄く伸ばし乾燥させていきます。



種取り(自家採取)

今年採れたごまの中で優れた形のものを選び、来年の種を保存しておきます。来年時期が来ましたらまたその種をまき、その繰り返しにより食物の命を繋いでいきます。年々暑い日が続く夏を乗り越えたごまは強いごまとなって受け継がれていき、永遠と受け継がれていく事でしょう。